Aziende Agricole F.lli Grati
アジィエンダ・アグリコーラ・グラーティ
5世代続く、家族経営の優良生産者。丁寧なつくりでコスト・パフォーマンスの素晴らしいキアンティを造り続けています。

オーナー ジャンフランコ・グラーティ氏
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キアンティで5世代続く、家族経営のワイナリー
初代アントニオ氏が1840?1850年頃、ワイナリーを設立します。その後2代目、フェデリコ氏。3代目、グラート氏 と続き、今のオーナーであるジャンフランコさんは4代目になる。現在息子さんである息子のグアルベルト氏がワイナリーを手伝っており、将来の5代目となり ます。
グラーティは古くから良心的な価格で品質の高いワインを造り続けてきた結果、多くのお客様から支持され、その要望に応えるべく畑を増やして きた結果、安定して品質の高いワインを造ることができる理想的な規模となった。それはヴィンテージの良し悪しに関わらず、安定した生産量、そして品質を実 現するために非常に重要なことでした。ワイン造りへの情熱と伝統を脈々と受け継いできました。全て家族で経営している、温かさと愛情に溢れたイタリアの理 想的な造り手です。
フィレンツェ大学との共同研究を行う、息子グアルベルト
ルフィナ地区のサンジョヴェーゼは、土壌と微小気候の影響により、トスカーナの他地区に比べてよりタンニンやアントシアニンなどの成分が高いワイン、長い間色合いを保つことから、グアルベルト氏は大学と共同で研究を行っている。
また、グラーティ家には古いブドウの樹が多く存在しており、その中にはグラーティ家固有の、ここにしか存在しない可能性のある品種、クローンが存在していることが研究の成果でわかってきた。現在はそのブドウを復活させる研究も行われています。
オーナーの息子:グアルベルト・グラーティ氏
ワインは、家庭の料理と一緒に存在するもの
彼らが理想とするワインは、ワイン自体が主張するのではなく、家庭の料理と一緒に存在しているもの。
オーナーのジャンフランコ氏は、「キアンティ・ルフィナで5世代に渡りワイン造りを続けたことで、自分達の土地の全てを知り、自分達のテロワール、 特性に合わせたブドウ栽培、ワイン造りを行っている。だから伝統を大切にしたスタイルのワイン造りに注力している。果実味を大切に、上品な酸があるもの。 熟成も昔ながらの伝統的な大樽で行う。」と語ります。
そこには料理と共にあるワイン造りへの情熱が込められています。
1855年のパリ万博でメダル受賞
グラーティは昔からワインの高い品質が認められてきたワイナリー。その一例として、家にある非常に古い机から、古いメダ ルが見つかりました。それは何と、1855年のフランス・パリ万博で獲得したメダル。1855年といえば、ナポレオン3世がボルドーの格付を発表した年に あたります。そんな古い時代から、しかもイタリアではない、他国で評価を受けたことが、ワインの品質の高さを裏付けてくれます。
5世代続く、家族経営のワイナリー
訪れた人、みんなが口を揃えて言うのが、グラーティ家は、とても人のよさそうな家族だ、ということ。まさに理想的なイタリアのファミリーを絵に描いたような幸せな家族なのです。
森に囲まれた広大な自社畑
●オリーヴ畑
プラテッリ(100?250m)、ヴェアトリーチェ(300m)、モンテ(450?500m)
の3畑を所有。合計30,000本の木が植えられている。
特に標高の高い場所では風が常時吹いているため、無農薬での栽培が可能。
●ブドウ畑
エステイト
1 プラテッリ ・・・ ニコレッタ(奥様)の畑
2 ヴェアトリーチェ
3 カゼッリーノ ・・・ 息子のグアルベルドのプロデュース
4 モンテ
5 クリスティアーナ ・・・ 姉の畑
ブドウにこだわり、サンジョヴェーゼにこだわる
常に品質の向上に向けた改善は取り組まなくてはならないが、その為には、全ては畑仕事から始まる。品質向上に向けた挑 戦、醸造施設の近代化などの改善はする必要があるが、根本にあるのはブドウ作り。良いワインを造るためには、良いブドウを作ることが大切。良いワインは良 いブドウから造られるというのが理念。
そして、他の地域にもあるようなカベルネ・そーヴィニヨンやメルローではなく、トスカーナ固有のサンジョヴェーゼに取り組む。多くのキアンティ生産者は国際品種も栽培しながら、モダンなスタイルでワインを造っているが、それはそれぞれの個性を失っている、と考えている。
グラート・グラーティのラベルは3代目の横顔
グラート・グラーティは、3代目のオーナーの名前がつけられています。また、そのラベルはグラート氏の横顔を描いています。
昼夜の寒暖差のはっきりした地区
フィレンツェの近くにある、キャンティ・ルフィナ地区はアペニン山脈から保護された、キアンティ地区の中でも最も標高が 高い地区になります。冬は気温が下がり、夏の日中温度は高くなるという、気温の差がはっきりした場所。夏の高い気温はブドウの成熟を助けます。一方、夏の 夜には渓谷に北風が吹き、リフレッシュしてくれます。このため、昼夜の温度差は非常にはっきりしており、ブドウが成熟していく際、芳香成分と酸のレベルを 高く保つことができるのです。
保水性の高い土壌が、長命のワインを生み出す
主に、粘土質とガレストロ。
※「ガレストロ」とは、キャンティの上質なブドウ畑によく見られる、
片岩と砂岩が混ざった砕けやすい、白亜質の土壌
特徴として、地面の中に多量の水を保つ、保水性の高さがある。
できるブドウは酸とタンニンが豊かになるため、非常に長い寿命のワインが生まれる。
50年以上の古木も多く存在
グラーティには、昔から根付いている古木の地区が60haくらいもあり、
50年以上の古木もしばしば存在しています。
また、グラーティならではの、変わったクローンも存在しています。
キアンティのアルコール度数は12.5%が理想的
キアンティのアルコール度数は12.5%が理想であるため、そういうワインができるような糖度と酸度のバランスが取れたブドウを収穫する。
カゼッリーノ以外は全て手摘み。
木のニュアンスを避けるため大樽を使用
ーコンクリートタンクを有効活用。
?ワインをフルーティに、かつコンディションを保つ。
ex)リゼルヴァは大樽で熟成した後、コンクリートタンクへ、
また若いワインもコンクリートタンクで保管することで、
コンディションを保持することができる
大樽を使用するのは、木のニュアンスがつくのを避ける為。
(小さい樽を使うと、木のニュアンスが付きすぎる)
大樽は50年以上使用している。
ピエモンテの一部の生産者では行っているが、トスカーナは少ない。
赤果実、キノコ、クローヴ、黒胡椒とともに、品のあるきれいな熟成香が漂う。柔らかでしっとりと落ち着いている。まだ果実味のフレッシュ感があり、円熟した酸味と旨みのバランス。